Record of an After Voyage | 旅のあとの記録

日本 | 2018 | 日本語 | カラー | デジタル・ファイル | 16分
監督、脚本、撮影、編集:波田野州平
写真提供:古道具レットエムイン、清岡秀哉

作品解説
遺棄された撮影者不明の大量の旅行写真を前に、見ず知らずの彼らの旅を夢想していた監督は、そのうちに「記録すること」について思い巡らし始める。浜辺に打ち上げられた鯨の処分方法や、宇宙に打ち上げられたボイジャー探査機に搭載された人類の記録「ゴールデンレコード」へと思考は寄り道しながら、やがて「見つめること」へと辿り着く、気ままな旅のシネ・エッセイ。

監督の言葉
大量の旅行写真を見ていると、だんだんと写っている異国の光景よりも、撮影者のことの方が気になってきます。そしてこの写真たちはすべて、誰かのまなざしの痕跡なのだと気がつきます。写真以外に何の手がかりもない撮影者のことを、そのまなざしの痕跡から想像できるのか、想像してもよいのか。その魅惑的で危うい遊戯の記録です。